■独立新軍の中核として建造された重装汎用艦
 デュミナス王国 巡洋艦コーバック級
KDF, Light Cruiser "COARVECK" class
2006/3/19 Ver.1.0
   

 

■DATA (第二期生産型計画値)
   全長 298.4m
  全幅 52.4m
  最大全高 70.5m
   総重量 39700t
  主推進装置 メイン推力中型2基
小型2基
   加速度 4.6G−1.0G
  巡航 16.4キューブ
  兵装 主砲系2基
内蔵ミサイル発射管1基
標準高射砲複数
   搭載機 3機
  兵員 310〜480名
   同級艦 コーバック、ウィルバック、
テスタリア、ソーセリア他

 

 

>>コーバック>>
「青の6号」に登場するアメリカ潜水艦「赤の3号コーバック号」が元ネタと思われる。

 

■艦級概略
 

 コーバック級巡洋艦はデュミナスが初めて自国単独で設計・製造を行った戦闘艦である。
 エレミア宇宙軍年鑑では軽巡洋艦に類別されている本級であるが、重巡軽巡の区別のない王立宇宙軍では同級を単に「巡洋艦」としている。
 同級は軽巡洋艦クラスとして唯一大型アサルトドローンを搭載した艦であり、ネームシップの完成から二〇年以上が過ぎた現在でも各国軽巡洋艦の中でもっとも重武装な艦として存在し続けている。
 重巡洋艦並の高い戦闘能力を有している同級は、小国でありながら高い戦闘力を有するデュミナスの象徴とも言える艦なのである。

 

■開発までの道程
 
 デュミナス王国が宗主国であるアマティスから独立したE.G.990年時、同国が保有する宇宙戦力の中心となったのは、アマティスから譲渡、もしくは購入されたベルナルド級巡洋艦とオルオーク級駆逐艦であった。

 この二種は当時最新鋭と言ってよい艦艇であったが、同時期他国では技術進歩にあわせた新規設計の艦艇が次々と計画されつつあり、いかに高性能艦であろうと早晩戦力不足に陥ることが予想された。
 こうした状況から王立宇宙軍では、刷新されていく他国艦艇に対抗するべく新規に艦艇の設計を開始することとなった。その第一弾として計画されたのがコーバック級巡洋艦である。

 同級の計画が正式に立てられたのは、軍事技術の蓄積・整備を目的とした「第一次宇宙艦隊整備計画」の達成を控えたE.G.996の中頃のことで、その主目的は、二年後のE.G.998年に開始されることになる「第二次宇宙艦隊整備計画」の中で、デュミナス宇宙軍の主力戦闘艦の立場を担うことにあった。

 同年、王立宇宙軍内部に宇宙軍少将を長とする「次期主力巡洋艦規格決定委員会」(通称レッド委員会)が設立され、次世代戦闘艦の有るべき姿を求めて様々な討論が行われている。

 半年の研究の結果、新巡洋艦は、
 (1) 何らかの方法で敵国大型艦を撃退可能であること。
 (2) 艦隊の汎用艦として多様な任務をこなすことが出来ること。
 (3) コストを出来る限り落とし、多数を建造することが出来ること。
 の三条件を満たすことが必要とされた。

 従来の巡洋艦は(2)と(3)の要素を重視し、領域警備や偵察に就くためにた長い航続力と多数の数が重要とされていたが、デュミナスの次世代艦が必要としたのは以上の二つの他に高い戦闘能力をも必要としたわけである。

 この困難な要求の解決に当たる設計部に王立宇宙軍が指名したのが、王立宇宙軍艦船設計部(後の王立宇宙軍艦政本部)と民間のフェルミア造船局双方の人員で構成された特別プロジェクトチームであった。

*〈ベルナルド〉級巡洋艦*
 アマティスで設計された巡洋艦。デトロワのヤルーム級と同時期に計画されている当時最新鋭の巡洋艦であった。十分な外洋航行能力を持つが、それほど高い戦闘能力は持っていない。船外作業用に2機のスクワイエルを搭載することが可能。

*〈オルオーク〉級駆逐艦*
 アマティスで開発された駆逐艦。外洋航行能力を持たず、基地近傍で活動する。

*第一次宇宙艦隊整備計画*
 独自軍事技術の蓄積と生産補修施設の設置に主眼を置いた軍事的自立化計画。一般に「一次整計画」と呼ばれる。独立開始から八年でデュミナス単独での艦艇開発・整備を可能とする技術的な下地を作ることに主眼が置かれた。
 なお、同計画は一部資料の中で「前期計画」の名前で呼ばれることもある。

*第二次宇宙艦隊整備計画*
 通称「二次整計画」。「後期計画」の名前で呼ばれることもある。
 軍事技術の他国依存(主にアマティス)から脱出を計った計画のことであり、第一次で整えられた環境を活かして実際に独自艦の建造を開始することに重点が置かれた。このとき、武装までの独自開発は様々な点から諦めることとされ、主にライセンスをもって換えることが決定された。
 同計画で設計・建造されることになった戦闘艦艇がコーバック級とテレダイン級である。

*「次期主力巡洋艦規格決定委員会」*
 二次長計画の中で立てられた新型巡洋艦の性能方針を決める委員会。テレダイン級の規格を決定した「次期汎用駆逐艦規格決定委員会」がブルー委員会と呼ばれたのに対し、こちらはレッド委員会と呼ばれた。
 字面から普通の性能の巡洋艦を建造するための委員会かと思われる事が多いが、「主力」の名称が含まれているところから一般的な意味での(ワークホースとして働く補助艦としての)巡洋艦を建造する気がなかったことがわかる。

>>ベルナルド級巡洋艦>>
 このHPの独自設定艦。名前は口から火を噴くぬいぐるみから拝借。

>>オルオーク級駆逐艦>>
 このHPの独自設定艦。イギリス駆逐艦の名前に手を加えて作成している。

>>第一次・第二次宇宙艦隊整備計画>>
 あくまでこのHPの独自設定。後に出てくる軍備計画も同様である。

 

■革新的な案が通るまで
 

 過酷な要求であったものの、官民合同のプロジェクトチームは2ヶ月の後に次期巡洋艦の設計案としてCX−1からCX−3までの三案を纏める事に成功していた。

 この内、CX−1案は搭載する主砲を他国の同級艦より増やした案で、火力の投射回数を多くすることにより対象の防御シールドを早期に破壊する事を目的とした艦であった。
 一方、CX−2案は速度を諦め、最低限の外宙作戦が可能なだけの航続力を持たせた海防戦艦として建造することで、船体規模の割に高い火力と防御力を有する艦としたものである。
 そして、最後のCX−3案は、巡洋艦としては異例とされていたアサルトドローンを搭載することで限定的ながらも火力を大幅に高めた艦にするというものであった。

 この三種の案はそれぞれ長所と短所があり、「レッド委員会」の中でそれぞれの案を押す派の間で採用を巡って後に「巡洋艦論争」と呼ばれる大論争に発展したのだが、半年の後、最終的に外宙を航行可能な重装雷撃巡洋艦であるCX−3案が採択されることとなった。

*アサルトドローン*
 E.G.990年代後半に実用化された対艦用途の大型誘導兵器。長射程かつ重打撃力を有し一撃必殺の威力を持っている。もともと無人操縦の艦載機による敵艦への突入ミッションから発展した。
 整備にある程度のスペースが居ることから戦艦用の兵器として運用されることが基本であったこともあり小型艦等に搭載することは特殊な任務に特化した艦以外ではほとんど考慮されていなかった。しかしその大威力は捨てがたく、後に小型艦用のアサルトドローンも開発・実戦配備が成されている。
 コーバック級に搭載が予定されていたのはアマティス製ADの第一弾であるナバモスであった。

*ナバモス*
 TG−2のコードが与えられているアサルトドローンの始祖。従来の対艦ミサイルと比べ2〜3倍もの威力を与えられていた。

>>巡洋艦論争>>
 ナチス政権下、弩級戦艦代艦の建造に当たって、攻防能力を強化した(反面外洋作戦能力を諦めた)沿岸防衛型の海防戦艦にする案と、条約型重巡とする案、そして外洋港効能力と攻撃力を重視した装甲艦とする案の三種を巡って連邦議会内で争論が行われたことを下敷きとした。ちなみに、最終的に採用されたのは装甲艦案で、これによってドイッチュラント級装甲艦(ポケット戦艦)が建造されている。

>>レッド委員会とCX−3案>>
 コーバックの元ネタが「赤の3号コーバック号」だから。

>>バナモス>>
 この本独自の設定。名前は、近代ミサイルの始祖として知られるSM-64 Navahoの前半部とズィーモスの後半部をつなげただけ。TG−2のコードは、アメリカ海軍で1940年代に研究されていたアサルトドローン(ラジオ誘導式の爆弾を積んだ無人航空機)で使われていた機体の番号をそのまま流用している。

 

■コーバック級の設計上の特徴
 

・船体スタイル

 コーバック級は、単胴式の船体と、船体上部に配された主砲群、その後方に置かれた艦橋、そして艦後部に設置された機関、というE.G.990年代に一般化したスタイルが採用されている。これは同級が初めて自国設計・製造である事に対しての不安が拭い去れなかったことから堅実なスタイルとして計画されたためである。
 しかし、建造当時は有効だったこのスタイルも、E.G.1028現在においてはメインフレーム外にエンジン部を置く半多胴船体型の船体と、全周に対して攻撃可能な砲塔配置が一般化しており、旧式化したスタイルであることは疑うべくもない。これは、同級が長きにわたって製造され続けたことと無関係ではない。

・船体構造

 ライセンス等で手に入れた規格の違う武装を搭載するためと、テレダイン級と艤装の共通化を行うべく、ユニット・ブロック(パッケージ)工法を大規模に採用している。これにより同級は外見に差が無くとも事実上別の艦と言うべき派生型が存在することになった。
 なお、後期型以降は武装面で固定化されるようになったたものの、パッケージ工法方式は続いている。

・武装

 中期型以前の艦には艦上部にレーザー砲とミサイルのどちらかを搭載可能な汎用ターレットを2基設置していたが、後期型以降の艦では艦下部の死角をなくすべく同部にレールガン砲座を1基設置し砲撃範囲を拡大した。このとき、艦上部の汎用ターレット部は可動式のレーザー砲座とし、ミサイル兵装も艦内部に収納するよう改設計されている。
 一方、防空兵装である対空ミサイルと機銃は艦全周囲に均等に配され、死角をなくすことに重点が置かれている。
 また、艦下部には同級の最大の攻撃手段であるAD発射管が1基設置されている。

・防御関連

 単殻式構造を採用しているため一撃の威力のある大口径砲からの対弾性は十分とは言えないが、各ブロック事に有る程度の装甲が張られていることで小口径砲の連続した打撃に対しては十分な耐久性を有する。
 また、シールド性能はアマティスの技術提携により高い性能を持っているため、比較的長期にわたって防御状態を維持できる。
 以上からコーバック級は、敵艦隊突入時の護衛艦艇からの阻止攻撃に対して高い生存性能を有しているといえる。

・機関関係

 大出力機関を搭載することで、他国巡洋艦と比較して巨大な船体を有しているにもかかわらずほぼ同等の重量推力比を維持しており、十分な加速力を有している。反面、チャージ性能ではやや劣っており、再度のチャージに時間が掛かるようになっている。
 他国巡洋艦と比べ同級が優れているのが旋回性能で、艦の各所に設置された多数の補助スラスターにより短時間で射点を確保するための急激な運動を行うことが可能である。

・航空兵装

 中期型以前の艦では警備・索敵用途のため艦下部に小型の格納庫を持ち、少数ながら一応の艦載機運用能力を有している。しかし、後期型では機体下部の艦載機整備スペースに砲座を設置したため武装変更や修理を行うことが制限されている。

・航続距離

 外宙での迎撃を行うために十分な期間を航行可能な長い航続力を有する。後に製造された艦ほど暫減作戦のためによりいっそうの航続力の伸張が行われている。

・その他

 住居ブロックを初めとする各種艤装がテレダイン級駆逐艦と共有化されており、その結果個艦当たりの調達コストの低減化に成功している。
 しかし、パッケージ化された船内構造により、生産・整備性は高い効率を示す。

・総合評価

 個艦優越主義で知られるデュミナスとして、高い戦闘能力や機動力の他、他艦種との艤装の共通化によるコストダウンや、AD兵器搭載による重火力の確保といったコンセプトが高く評価されている。

 

*ユニット・ブロック工法(パッケージ工法)*
 ブロック工法とは、船体建造に当たって行われる、有る程度のブロックを先に製造しておき、最後にそれらをつないで形とする工法。
 ユニット・ブロック工法とは、機関部、砲塔部、艦載機整備部、発艦部、など用途事に船体構造物をブロック(パッケージ)化し、それらをつなげて形にするという方法であり微妙に意味が違う。損傷修理時などにパッケージ事に切り離し整備するといった方法や、損傷艦同士で共食い整備する事が可能となる。
 デュミナスが艦艇設計に当たってこのような手法を取ったのは、武装を他国からの輸入・ノックダウン生産・ライセンス生産したものでまかなわなければならなかったためである。

>>ユニット・ブロック工法>>
 完全な造語である。ただ手法自体は別の名前で存在してる可能性があったりするかもしれませんが。

 

■各種生産型について
 

 コーバック級は一番艦の竣工から長期にわたっていることもあり、幾度か設計が見直されている。これらは製造次期によって大きく以下の五つに分類する事が出来る。

・「初期生産型」

 第二次宇宙艦隊整備計画において製造されたタイプ。すべての基礎になった型である。艦上部に2基のターレット(基本的にDLG45及びGMM40が搭載された)とADバナモスを搭載し、2機の艦載機を運用することが可能となっている。生産艦の一部はAD兵器を搭載せず、代わりに旗艦施設を設置したものがある。
 稼働率を高めるためにチューニングのされた機関を搭載したことで、機器関連についてのトラブルはほとんど発生していない。こういった稼働率の高さは前線部隊から好感を持って受け取められたが、安全係数の高い機関設計により最大加速度体制に移行するまでの時間が長いことが指摘されている。

・「第二期生産型(前期型)」

第二次長期軍備計画の中で製造されたタイプで、艦載機の運用能力を強化するために初期型に比べわずかに船体を拡張している。これにより、艦載機の運用可能数が3機となった。また、船体改設計とあわせて艦内配置の見直しが行われ艤装の一部省略化が行われた。また、このとき主砲をDLG45からDLG47にアップデートしている。
 なお、初期生産型の戦訓を受け新設計された機関を採用することで、艦加速度性能の強化に成功したことで機動力を強化している。

・「第三期生産型(中期型)」

 第二次長期軍備計画の後期から第三次長期軍備計画の初期にかけて起工されたタイプで、巡洋艦としての性能を高めることに重点が置かれた。汎用性を高めるため、第二期建造艦より大きく艦容積が増している。
 変更箇所は多岐にわたり、新型エンジンの搭載、新型ADであるズィーモス用の発射管への換装、主砲ターレットの大型化、および防御システムの見直しと航続距離の延長が行われた。同時に主砲系をDLG57とGMM55に対応するよう切り替えている。
 デュミナス戦役で艦隊戦力の中核として活躍したのがこの時期の建造艦である。なお、艦載機搭載重視型等の各種派生型が多数集中するのも特徴である。

・「戦時急造型(後期型)」

 第三次長期軍備計画の中で建造されたタイプ。デトロワとの戦争を睨んで大量発注されており、中期型と略同型であるが、生産性と省力化をより一層高めるため、武装は完全に規格化される事になった。これにより艦上部の汎用ターレットが廃止され、代わりにDLG57専用砲座とし、GMM70対艦ミサイルを艦内部に再配置している。同時に、航空艤装が縮小され、代わりにレールガンを船体下部に搭載した。
 なお、起工された内の半数がデュミナス戦役に間に合い対デトロワ戦に参戦したが、残る半数は未完状態でデトロワに徴発され、一部が同族相打つことになったが、解放軍によってデュミナス本星が奪還された後、デトロワの手にあった残るコーバック級は再びデュミナス軍の手に戻ることとなった。
 デュミナス戦役終結直後の第一次星系大戦や、第二次星系大戦で多数が参戦している。

・「最終型」

 デュミナス本星解放後から製造が開始されたタイプで、E.G.1028現在も建造が続いている。デュミナス戦役以降の戦争によって消耗した戦力を再整備するため、まとまった数が起工されているが、現在開催中のフェール軍縮会議の決着次第では大幅に建造が取りやめられる可能性もある。
 中期・後期型とほぼ同じ大きさの船体を持つが、デュミナス戦役以降の戦訓を取り入れてあるためにより高いダメージコントロール対策と防空能力を有する。ターレットの配備位置などは後期型に準じている。

 

*デュミナス戦役*
 E.G.1026に領域接近を端に発したデュミナスとデトロワの全面戦争。デトロワは開戦7ヶ月後、デュミナス本星を占領下に置く事に成功したものの、デュミナスの残存勢力がゲリラ化し以後も戦闘行動を続ける事となった。デトロワの弱体化を望んだ内惑星連合の思惑もあり、最終的には同連合の支援を受けたデュミナス軍が惑星を再奪還することに成功した。

*第一次星系大戦*
 デュミナス戦役の休戦協定調印式での混乱から、デュミナス・内惑星連合とデトロワの間で勃発した全面戦争。内惑星連合はデトロワ本星にまで侵攻した。

*第二次星系大戦*
 第一次星系大戦の事後処理を巡って勃発した内惑星連合内での戦争。戦果を逃れていたラファリエスと、疲弊していた他国との間で戦いが行われた。最終的にラファリエスは連合軍の攻撃を受け敗戦することになった。

*フェール軍縮会議*
 第二次星系大戦後によって疲弊した各国の間で行われた包括的な軍備削減会議。E.G.1028現在、デュミナス星の首都フェールで星系各国の代表が集まり交渉が続いている。

>>第一次・第二次星系大戦>>
 afterで行われた戦争についてこのHP独自に名称を与えたもの。逆に、デュミナス戦役はAUBIRDFORCE内の公式名称である。

>>フェール軍縮会議>>
 このHPの独自設定。after世界の管理人独自の後日端である。

 

■コーバック級のバリエーション解説
 

 コーバック級は様々な派生型が存在している。これは、同級が特別な改造を行うに適当な大きさを持っているためであろう。
 以下に、それら派生型について簡単に解説する。

・A型 基本型前期型

 初期計画の中で、標準型として最も生産される予定だった型。主砲2基の他に2機の艦載機運用能力を有する。初期生産型の主力である。

・B型 基本型後期型

 A型の改良型で、格納庫を拡大し艦載機搭載数を2機から3機に強化した型。前期型から中期型にかけて採用されている生産中核である。

・D型 突撃型

 船体下部の艦載機格納庫を縮小し、代わりにレールガンを搭載したもの。全周囲に火力を指向できる艦隊戦闘型として、後期型以降の主要生産型となった。

・S型 偵察型

 B型をベースに航空機の運用が可能なように大型格納庫を装備したタイプ。常用として3機、補用を含めると6機の艦載機運用能力が与えられており、索敵や後方攪乱に威力を発揮した。デュミナス解放軍では間接打撃集団に集中配備され、多大な戦果を挙げている。

・V型 航空艤装強化型

 S型の良好な実績をうけて、さらなる運用機数の増加を計った型。船体下部にS型の三倍近い格納庫を設置し、常用12機、補用6機という戦艦級の艦載機運用能力を持つ。しかし、船体スペースの関係から航空指揮能力の強化が殆ど行えなかったこと、重量増加によって速力が低下したこと等が重なったため、個艦レベルでは予定していたほどの性能強化とはならなかった。星系大戦では軽空母的運用が行われている。

・F型 指揮機能強化型

 テレダイン級駆逐艦を多数指揮する必要性から、指揮機能を強化したもの。艦橋が大型化し、高い嚮導能力を得た。生産時期によってB型とD型がベースとされている。艦事に改装内容に微妙に差があり、AD搭載を諦めたものや艦載機格納を諦めたものなどがある。


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