日記 2002年 9月分 〜Diary in 2002/
9〜
今月も大動乱(ぉぃ。
◇ 2002年9月30日
別れのために夜中友人とカラオケ。思い切り歌う。その後酒飲む。
◇ 2002年9月29日
カラオケ。一人遅れていきました(^^;。みなさん申し訳ない。いろいろ歌った。
◇ 2002年9月28日
実家でごろごろ2。 ということで本屋行ったら「とらハ3〜那美・久遠〜」(小説)が出ていたので買ってきました。
感想。
やっぱりね(-_-)。o ○
ま、フィアッセの回の経験から出来を予想はしていましたけど……総合的にはむしろ駄目だと。一応話としてはわかりやすく書いてはいますけど、わかりやすくするためのバックグラウンドの解説に最初の半分も分量とられたら、読みやすい以前の問題になってしまいますよ。
これは、作者がやりたかった「時間軸に沿って順番にイベント起こす」「久遠をたくさん書く」という方針がこういった事態を引き起こしたと思われるんで、なんだかな〜と。
好きな表現もあるんですけどね。那美が恭也と池で再会するところとか、那美が熱い逢瀬の後(w)さざなみ荘に帰ってきたときの住人のつっこみとか……。前者は純粋に物書きとして、後者はとらハ世界の魅力として(オリジナルな書き方)ポイント高かったです。
……そう思うとこの人は、らぶらぶなシーンばかりの本書いたらいいんじゃないだろうか。
まあ、そもそも那美シナリオ自体出来がいい物では無いという純然たる事実もあるんで、きつい事言うのは悪いと思うけど。
◇ 2002年9月27日
実家でごろごろ。
◇ 2002年9月26日
行く途中はすべて電車でつぶれる。まあ、鈍行なのだから当然なのだが。
乗ってる間に読んだ本は
「周公旦」「語り手の事情」(酒見賢一)「ニセモノ師たち」(中島誠之助)「日本のロケット」(野本陽代)「ロケットの昨日・今日・明日」(的川泰宣)。以下感想。
●「周公旦」(酒見賢一)
殷周革命──いわゆる太公望や妲己が出てくるアレの時代──に生きた人で、王朝成立後、早死にした武王に代わって周の制度を成立させるのに駆け回った宰相姫旦の話である。酒見賢一といえば、「後宮小説」(アニメ「雲のように風のように」の原作で、第1回ファンタジー大賞受賞作)のほうが有名な作者ですな。内容が面白かったので、一気に読み抜いてしまいました。
一般には、宰相としての政治的手腕やその清廉潔白な性格から注目される人物を、「なぜ亡命に当たって今まで中原とつながりのない楚の国などに逃げたのだろう」という疑問から書く辺りが楽しいですね。典型的歴史小説が好きならおすすめ。
●「語り手の事情」(酒見賢一)
著者は上と同じ。この人は歴史小説としての分野でしか知らなかったので、あえて別分野に手を伸ばしてみました。
テーマは、性愛論議……でいいのか?(^^; 歴史小説のつもりでいたので三人称でなく一人称で始まったのでちょっとびっくりしました。
この本は、ヴィクトリア時代のイギリスで、語り手と呼ばれる超越視点を持った人物の目を通して起こる非日常についてを書いた作品です。
しかし、出てくるのがそろいもそろって「妄想に犯された社会不適格者寸前の人間(^^;」というのはきつい物がありました。たとえば年若い厨房もどきのエロエロ妄想に犯された15の小僧が出てきていきなり
「でも、君はメイドの服を着てるじゃないか。年下の男を誘惑して、バージニティを奪ってくれるのはメイドか女家庭教師と決まっているんだよ。知らないのかい」とくるんですから(^^; で、その切り返しが
「それはおぼっちゃま、失礼ですが、片手で読む小説の読み過ぎではありませんか。父君が『真珠』とか『閨房』とか『クレモン』などいう雑誌のバックナンバーまでぜんぶ揃えていらっしゃるのではありませんか」
……痛いですなあ(^^;。全編こんな感じ。
作品中で、「それは夢ではなく妄想です」そして「妄想を使うには、最低でも妄想を想像の域まで引き上げて、妄想と想像を重ねる必要があります。想像の域まで高めるというのは、それが意思でコントロール出来るようにするという意味です。妄想自体を意識的に訓練すれば、コントロールすることが可能になりますが、かなり困難です。ただ漫然と決意せずに行えば妄想に飲み込まれてしまうだけです。だから想像の域にまで持ってくるのです」とありますが、この言葉に俺は大丈夫だといえる意志の強いオタクな方は何人いるでしょうか。私は今のところ無理です(^^;;。
●「ニセモノ師たち」(中島誠之助)
開運!何でも鑑定団でゆうめいな「いい仕事してますねぇ」 の中島誠之助氏の本。
内容はまんま題名通り、骨董におけるニセモノのエピソードについて。語り口(文章のテンポ)は軽快で読みやすいです。
文中ではだまされる人についてやだます人についてなどいろんな話があります。そこら辺に転がってる人生相談本なんぞよりよっぽど人生相談してたりするので読む価値あると思いますよ。
しかし、なんというか、骨董をグッズと言い換えた場合のオタク業界は……しゃれにならないほど似てますよねえ……。
●「日本のロケット」(野本陽代)
●「ロケットの昨日・今日・明日」(的川泰宣)
二つまとめて。日本のロケットについてちょっと調べてみようと、まずは敷居の低い本を適当に選んだのがこれ。
改めて見ていくと、日本のロケット開発って……面白いですね。何もないところからある物だけでどうにか形を作っていく。その過程がどうしようもなく綱渡りばっかりで。その上ミスが許されない。でも、けしてあきらめずにロケットを作り続ける。実にドラマティックです。まさに、「昨日の夢、今日の希望、明日の現実」を地でいってます。
しかし、宇宙開発の分野での人員死亡の数比べたら、日本って、恐ろしいほど少数なんじゃないんだろうか……。すごいよな。
◇ 2002年9月25日
いきなりだが、自宅に帰還する事にする。準備整えただけで一日終了。まあ、図書館に行って来て時間潰し用に本借りて来ただなんだけど。で、夜中にムーンライトながらに飛び乗る。今の時期なら、その日の予約で乗れるのに……何なんでしょうね、8月の某日は(^^;
◇ 2002年9月24日
巨人は優勝。コスプレ人妻の素人インタビュー。天地無用!GXP最終回。なんでこんなにTV見るのに体力(忍耐力?)いるのか。疲れた。
◇ 2002年9月23日
連休。やっぱりぼーっとしてた。
◇ 2002年9月22日
せっかくの日曜日だからぼーっとした。連休だし。毎日日曜日みたいなもんだけど。
◇ 2002年9月21日
初めてC・レヴォがコミック・レヴォリューションの略と知る(ぉぃ。後、大宮のアニメイトに初めて行った。店員さん、立ち読みやめてほしいのは分かるが、日本語を喋ってほしいなあ。注意が「わうわうわう」
としか聞こえなかったよ。雰囲気で分かったけどな(^^;。もちろん、ヲタにまともな対応してたら精神焼き切れるだろうが、でも、一応あんた定員なんだからさ、とか思ったり。あ、メイト小さかったです。松山店の方がよっぽど広い。後、定員対応も松山が上。まあ、精神の余裕があるかどうかですな。うんうん。……あんだけ狭くて(そして狭いが故に)物詰め込んだら、恐ろしいほど密度がすさまじくなるのは仕方ないわけで、ゆえに濃くなるのは仕方ないですな。しかも場所はそごうの真隣だし……。おかしいですよカテジナさん。
◇ 2002年9月20日
意地っていろいろ絵を描いたなり。
◇ 2002年9月19日
いんど・めたしんさん死去らしい……。お悔やみ申し上げます……。
あと、Piaキャロ3が映画化……。世も末だ……。
◇ 2002年9月18日
天地無用!GXP。やばい。最終回直前だけれども……内容期待していなかったけれども……ああ! むやみやたらと登場人物の裏設定が知りたいためだけで作品に興味わいてしまううううう(;;
◇ 2002年9月17日
暇暇。それ散る小説をちょこりと修正。
北朝鮮外交問題、まさかこんな結末になるとは思わなかった。さすがにこんな対応されたら国交正常化に向けて動かないわけにはまずいだろう……。個人としては別に北朝鮮が餓えようがどうなろうかなど知ったこと無いのではあるが……。
◇ 2002年9月16日
暇。だもんで、暇つぶしに壁に夏コミで買ったとらハのシーツを吊ってみる。うーん、とれびあん(謎)。
◇ 2002年9月15日
「月陽炎−千秋恋歌−」おまけゲームの絵一枚残してコンプリート(寸前)。むやみにえちくて、全くもって、(エロゲとしては)よくできたゲームですな。……まあ、「いたじゃん」然りでおまけ続編(ファンディスク?)の方が出来栄えがいいというのも笑えます(嫌みではなく、ね)。しかし、「いたじゃん」のあのあまりな出来栄えでのリリースに比べると、ずいぶん進化したもんですよねえ……。やっぱりあのときは叩かれたんでしょうなあ……。などとカルキ臭い紅茶飲みながら苦い顔してみたり。
個人的にコルトを“ポケット砲兵”と言ってみたり、救援に来た人間に「騎兵隊の到着が……」と切り出す辺り、にやりとさせられたり。
◇ 2002年9月14日
「月陽炎」、「月陽炎−千秋恋歌−」の残りEDをちょくちょく押さえながら続行。しかし、「千秋恋歌」鈴香編の攻略は選択肢の選択が圧倒的に少ないのにもかかわらず本編以上に難しいのですが……。仕方ないので知り合いに電話で教えてもらって攻略。何だかなあ……。
◇ 2002年9月13日
「月陽炎」と「月陽炎−千秋恋歌−」(すたじおみりす)をやってみる。……そうしたらこれだけで一日がつぶれてしまいました。正直、こんなによくできたゲームだとは思っていませんでしたが。
良い点は、たとえば、主人公のキャラクター性、OP・ED、話の見せ方、ゲームとしての総合点とか。逆に欠点は、多少システムが重いこと、話のオチの付け方がどうかな、とか……。まあ(本編「月陽炎」では)、どのEDでも(ハッピーでもトゥルーでも)人死にが出ずに終わらないというのはなかなかに自作品に対して突き放してあって素敵ですが。あと、大正時代の時代風俗をよく調べて書いていますね(まあ、男女間のあり方とか、そう言った恋愛がテーマの一つであるエロゲである以上そこの点は多少ご都合主義的な部分が大きいんですが)。
……でまあ、その反動か、ファンディスク「千秋恋歌」は萌えに全力で突っ走っていて、そこんところもまた素敵です。
キャラ的に順番つけるとしたら、柚鈴、鈴香、美月、双葉、葉桐……かなあ? しかし大正時代とは思えない名前ばかりですな(核爆)。
◇ 2002年9月12日
住民票を移して、図書館に行く。おしまい。
◇ 2002年9月11日
一日中昨年のテロについての番組が続く。なんだかね……。仕方ないので時間つぶしに「秋桜の空に」(marron)をやってみる。
で、感想ですが、こいつって萌えゲーとあちこちから聞かされていただけはある、じつに見事に萌えゲーでした。
とくに、すずねえ(桜橋鈴香)とカナ坊(楠若菜)などは口調こそアレだがやばいくらい萌えオーラが漂っています。ていうかすずねえ、あんな姉貴がいたら、際限なく駄目人間になって甘え続けそうで怖い……。
このゲーム、自分がいなくなる、あるいは自己の喪失といった最近よくあるパターンの作品ですが(^^;)、一応最後まで話を書き終えてはいるのでストーリーは納得できる物となっています。きれいに纏まっているとはお世辞にも言えませんが(^^;)。というか、全然纏まっていないけれども、とりあえずEDの展開がそれなりに長いテキストで書かれているので勝手にプレイヤーが納得した気になってるような気もしますが(^^;。……作品としてはやっぱり問題はありますね、こう書くと。でも、それすらしていないそれ散るよりは及第点。
後は……むやみにロードが重かったり、いちいち「ロードに成功しました」なんて(エラー音付きで)言われるのは精神的によろしくありませんねえ(^^;。
◇ 2002年9月10日
図書館にあらためて尋ねてみたり、住居周辺をうろついて夕方まですごす。その後、たむの家にそばを持って襲撃。おそばに参りました〜(w。以上!
◇ 2002年9月9日
雨。親帰る。その後、とりあえず市役所行く。……が、転居手続きに必要な前の住所の転出届忘れていた。そこで転出届けをとりあえず送ってもらうことにする。
そして図書館行ってみようとしたら……、月曜だもん、しまってるじゃん(>_<)。
◇ 2002年9月8日
荷物届く。量は多いが、何とか処理。親いて助かったと言える。……全くのバカどら息子。いやさ、どら14枚息子。……親に顔向けできないが、だからこそさっさと仕事見つけないとな。
◇ 2002年9月7日
とりあえず親来京。相変わらずの雨。
その夜、親がいるからと時間つぶしに外にでて散策。新居から出てまだ行っていない方向に歩き出すと、そこに神社があった。その距離家から100メートル(!)。そこでこれも縁ととりあえず鳥居をくぐり、奥へ登ってみたが、残念ながら巫女さんはいませんでした。……これでかわいい巫女さんと出会えていたら、俺もエロゲーの主人公になれたのにのう(核爆)。
◇ 2002年9月6日
天候雨。何も出来ない。住所変更とか、市役所行ったりとか、家の周辺の偵察とか、やりたいこといくつも在るんだけどな……。
◇ 2002年9月5日
昼、不動産屋さんの所へ契約しに行く。その往き道電車に揺られながら窓の外を見たところ違和感を感じた。
何に不思議に思ったか少し考えていたところ、理解した。
東京は(というか、首都圏は)実に多くの公園が存在する。そして、そこには当然ながらなかなかの木が植えられている。……逆に言えば、普通に木が生えていないということでもある。
川辺には木が生えていて、振り返れば山が見えるような愛媛に住んでいた人間には、山も何もない関東圏は、やはりおかしく感じるのだろう。
あと、電車で高架を越える時は川を越えるときという経験しかしたことないのに、ずっと高架を走りながら、さらにはその高さで家がずっと続くっていうのは……違和感在るよなあ……。
しかし、快速東京行き各駅停車って、なんだ? 矛盾じゃないのか? それともそんなのが在るんだろうか……。
◇ 2002年9月4日
4時起きで松山駅に向かって家から出撃。その後列車を乗り継いでひたすら帝都に向かって上京上京。夜中にそのままたむの家に転がり込む。で、終了。……移動用の時間つぶしのためにもう少し本の越しておけば良かったなあ……。
◇ 2002年9月3日
今更になって、ムーンライト松山最終便が9月1日で終わってしまっていることに気づく(核爆)。仕方ないので翌朝最初の始発特急(今治まで)+鈍行乗り継ぎで行動することに決定。そんなわけで少し時間が出来たためぼーっとして心の整理。で、夜中に焼き肉屋で家族と食事。
◇ 2002年9月2日
引っ越し屋さんのクロネコさんがやってきまして、荷物を送り出しました。……あらためて送った量考え直した結果、とても一人で生活する量ではないと(ぉ。まあ、無駄に本が多いのが一番の問題なんですが……。でも、これは削れないんだよなあ……(^^;。さて、明日は松山出発か……。
◇ 2002年9月1日
……あらためて思うと、コミケ終わってまだひとつき経ってないんですよね……。恐ろしい話だ。いやま、どうでもいい話ですな。
とりあえず、引っ越しがまだ準備中。明日にはすべてが向こうに行ってしまうことになっていますが……まあ、間に合う、よね?(半疑問)
さっさと終わらさないといけませんよね(^^;。
で、話は変わって昨日の続き。小説版Wind見て、(ゲームについて)少々思ったこと。
この作品(に限らず、最近のエロゲ作品に共通することかもしれないけど)、えらく純文学っぽい割には、テーマっていったい何なのかが見えてこないのではないかな、と。
一応フローラリアは「恋愛」がテーマとして最後まで貫かれてる。同級生とかもそうだね。つまり、これらの作品は(程度の差はあるものの)主人公の(恋愛と、その過程・結果から派生されたなんらかの)成長を実感できる。
しかし、Windは、何というか、主人公の成長じゃなく、「作られた世界をいかに凄く見せられるか」で努力が終わっている気がする。
ちがうでしょ。そうじゃないでしょ? 作られた世界で、主人公がどう行動していくかがテーマになるんでしょ?
……おかしいかな、言ってること。
なんというか、間違ったSFを見てる気がするんですよね、個人的に。いわゆる設定重視のあげく、肝心のコトを見忘れてる、みたいな。
まあ、なんにせよ、Windは気にしてたゲームではあるんで、近い内に何とかしてやるようにしますが。なので肝心の最終結論はまだ出していません。ので、この上の話についてはまだ文句言わないでください(ぉぃ。
……しかし、ノベライズが富士見ということは……次はコンシュマー移植かOVAか? ……なんか真っ当にminoriの行く末見ていられないな(爆。