太平洋戦争時における日本の輸送船団
 ここは、太平洋戦争時の日本船団についての資料を集めています。

ヒ船団とは?

 門司〜昭南(シンガポール)間の原油輸送(製油施設復旧後は様々な石油系燃料の輸送)を行う船団のこと。基本的に高速油槽船で編成されたきわめて重要度の高い船団であった。
 そのため、当然ながら護衛に当たる部隊も(日本軍としては)多く、航行時の安全が図られているため同航の輸送船が合流することが多々あり、油槽船だけで構成された事は少なかった。
 航行時、大型船は基本的に本土に直行、それが無理な船は途中で分離し高雄を経由して本土に向かうことが多かった。
 奇数番号が与えたれている船団は日本本土からシンガポールに向けて航海する船団を表し、偶数はその逆を表す。たとえば、「ヒ12船団」は、原油をシンガポールから本土に運ぶ6度目の船団の意味になる。

ミ船団とは?

 ヒ船団に随伴できない低速ないし小型の油槽船で編成された石油輸送船団。
 門司〜ミリー間の輸送に当たった。
 場所柄、マニラを経由して航行することが多かった。
 ヒ船団と同様、同航の輸送船が合流することも多く、油槽船だけで構成された事は少なかった。

参考資料 「戦時輸送船団史」駒宮真七郎