■艦載武装解説 〜デュミナス編〜

 ここではE.G.1020〜E.G.1028におけるデュミナス王国で使用された艦載武装の解説を行っています。
■レーザー砲/LG

 光を収束させることで形成される高エネルギー体を投射する砲兵器のこと。一般には光学兵器という名称で呼ばれている。
 宇宙空間における戦闘では高い性能を誇るが、大気中では光が拡散するため命中精度・威力の両方が半減するという欠点も有している。
 しかし、宇宙軍は大気圏内での戦闘をほとんど行わないため、大型艦艇の主砲から艦載機の補助武装にまで幅広く採用されている。

 

ボルテクスLD
/大型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG88L
450
450
72
1
7
28

 ボルテクスDLの名で知られる大型艦載レーザー砲。ボルテクスLのデュミナスにおけるライセンス生産品で、オリジナルと同程度の射程を有するが命中精度は悪化している。威力は他国の大型砲と同程度。
 第二次星系大戦が終結した現在、同砲は戦艦オルテウスにのみ搭載されている。

注: 射程の延長による命中精度の悪化は、砲の問題というより射撃管制システムの構築に欠点があるためといわれている。ソフトウェアに定評のあるデュミナスにしては珍しいことであるが、元々近接戦闘を主軸に射撃システムの開発を行ってきたということもあり、苦手な分野であったのは間違いない。

 

ボルテクスD
/大型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG88
450
450
76
1
6
28

 アレギウス級戦艦に搭載された大型艦載砲であり、アマティスで開発された88o口径レンズ砲“ボルテクス”のデュミナスにおけるライセンス生産品である。大型艦載レーザー砲においてオリジナルより射程に劣るものしか作れなかったデュミナスで、初めてオリジナルに匹敵する性能を得ることが出来た兵器として知られている。

注: この砲の生産によってデュミナスでは“ようやく兵器の完全自国開発を行う目処が立った”と言われることになったが、デュミナス戦役の勃発、さらには第二次星系大戦に巻き込まれた結果、新型砲の独自開発を行う余裕もなくフェール軍縮条約に至ることになる。

 

クラウディD
/大型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG75
430
430
76
1
6
28

 ブレナント級巡洋戦艦に搭載されている大口径艦載砲。
 これもまたアマティスのライセンス生産品であり、オリジナルより射程・命中精度に劣っているが、元の砲が優秀であったため総合的な性能では他国の同クラス砲に匹敵するものとなっている。
 いわゆる一昔前の戦艦主砲であるが、砲撃精度の高さにより現在でも使用が続けられている。

 

イクサイズD1
/中型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG57a
420
420
74
1
6
28

 巡洋艦クラスに搭載される中口径レーザー砲。コーバック級初期型(CL)やアムレード級(CV)に搭載されている。
 他の艦載主砲一般と同様アマティス製兵器のライセンス生産品であり、オリジナルと比べて射程で劣っている。
 なお、同主砲の多くは第二次星系大戦後にD2へと換装され、現在は比較的旧式な艦にのみ搭載されているに過ぎない。

 

イクサイズD2
/中型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG57b
420
420
78
1
6
28

 イクサイズD2の名が与えられた中口径砲。第一次星系大戦中に生産が開始されたため、それ以降に建造された巡洋艦や空母に搭載されている(具体的にはコーバック級後期型やレオニダス級)。名前からイクサイズD1の改良型と考えられること多いが、実際には傑作大口径砲である75o口径レンズ砲“クラウディ”を元にデュミナスが独自に設計したオリジナル砲である。
 中口径砲として取り回しやすいにもかかわらず命中精度が高いため、実戦部隊で好評であった。しかし、相変わらず他国の同クラス砲より射程で劣ると行った欠点も抱えており、総合性能で同程度といえる。

 

サリアD
/小型艦載砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
DLG47
390
390
72
1
6
28

 テレダイン級駆逐艦に採用されている小口径砲。他の艦載砲と同様アマティス製サリア砲のライセンス品である。
 同クラス主砲の中では群を抜いた威力を持つ優秀砲であるが、デュミナス製のため射程で劣るという欠点を抱えているところは他のデュミナス製艦載砲と同様である。


■レールガン/RG

 電磁力によって実体弾を高速で打ち出す砲兵器。比較的大型のシステムが必要とされるため、現状では艦載砲とスクワイエル用大型ライフルでしかこの種の兵器は存在していない。
 一般的に光学兵器(レーザー兵器)と比べて射程及び命中精度や威力と言った点で劣っているものの、実体弾を発射するため大気中でも性能の劣化がほとんどないといった長所があり、兵器体系の開発が続けられている。

 

RG30D
/大口径レールガン
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
D30RG
445
350
66
1
6
16

 戦艦クラスに採用されている大口径レールガン。30mm径の砲弾を高速で射出する。
 宇宙空間では主砲に比べあらゆる面で劣るものの、地上でも使用が可能という点で汎用性に優れているため副武装として採用されている。
 同クラス砲の中では射程が短く、命中精度が高い。

 

RG25D
/中口径レールガン
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
D25RG
415
330
68
1
6
16

 ブレナント級巡洋戦艦とレオニダス級空母に搭載されている中口径レールガン。口径は25mm。アマティスのライセンス生産品。
 しかし、デュミナス独自の改良によってオリジナルよりワンランク高い性能を有している。
 比較的大型な艦艇にしか配備されていないため、生産数はそれほどでもない。

 

RG20D
/小口径レールガン
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
D20RG
390
320
68
1
6
16

 駆逐艦及び巡洋艦で採用されている小型砲。アマティスからライセンス生産しているが、RG25Dと同様オリジナルよりも高い性能を持っている。
 他国の同クラス砲と比べても、遜色ない性能を有する優秀な火砲である。


■艦対艦ミサイル/SSM

 小型艦を迎撃することを主目的として使用される誘導兵器。そのため、全周囲を攻撃可能という特徴を持つ。
 艦隊砲戦における“副砲”の役目を果たしている。

 

サレルD
/新型艦対艦ミサイル
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
SSM70D
360
180
86
2
8
8

 通称“サレル”と呼ばれるデュミナスがライセンスした二番目のアマティス製艦対艦ミサイル。型式番号こそデュミナス製を表すDの番号が与えられているものの、開発元のアマティスが別系列のSSM80を採用したためほとんど原型のまま採用されている。これによってデュミナスの対艦ミサイル装備体系はアマティスと全く異なるものとなった。
 SSM80と比べて基本性能は僅かに劣るものの、生産費等のコスト面で大きく有利であり、さらにはデュミナスのソフトウェア改修によりSSM80に匹敵するミサイルへと改修されている。
 もっとも、他国の対艦ミサイルと比べて多少威力に劣るうえ、パッケージの装弾数が少ないという欠点がある。

 

テロルD
/旧式艦対艦ミサイル
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
SSM55D
340
170
84
2
7
8

 通称“テロル”と呼ばれるデュミナスがライセンスした最初のアマティス製対艦ミサイル。現在では一世代前の対艦ミサイルとなっている。
 完成時における他国との性能比較は、威力に劣り命中精度に勝るというSSM70Dと他国の対艦ミサイルとの関係とそう変わらないものであった。
 現在は一線級艦隊には配備されておらず、旧式艦艇の一部に搭載されているに過ぎない。なお、“テロル”の完全退役は数年後のことといわれている。


■艦対空ミサイル/SAM

 発展著しい各種艦載機の攻撃から艦船を守るために開発された長距離防空兵器。基本的には艦載機に搭載されていた空対空ミサイルを艦船に搭載できるよう改良したものが使用されている。

 

オルム4D
/対空ミサイル
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
OLMWD
60
180
90
1
7
12

 アマティスが開発した優秀な対空ミサイルとして知られるOLM(Out range Lop Missile)シリーズの艦載バージョンをデュミナスがライセンス生産したもの。長距離から短距離まで幅広い用途に使用可能な万能迎撃ミサイルとして知られており、防空のためにほぼ全てのデュミナス艦艇へ配備されている。
 現在はVLSタイプのMod3(即応性が向上したタイプ)に生産が移行している。

注: 一般にOLMシリーズは、空対空用途がOLMU、地対空用途にはOLMV、艦対空任務ではOLMWと呼ばれるタイプが使用されている。


■アサルト・ドローン/AD

 決定的な対艦攻撃力を持つ事で知られている大型ミサイル。トーピードミサイルという別称で呼ばれることもある。
 一般的には敵艦に大損害を与え、とどめを刺す兵器と考えられている。
 デュミナスでは敵艦隊を混乱させるために接敵の直前にAD兵器の多方向同時襲撃による飽和攻撃を行う計画が立てられていた。

 

ズィーモスD
/大型アサルト・ドローン
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
ズィーモスD
1200
600
86
1
9
4

 アマティスで開発され、デュミナスで生産されているAD兵器。デュミナス独自の改修が行われていない数少ない完全コピー品でもある。
 打撃力は他国のAD兵器と比べて低い反面、命中精度は高いという特徴を有しており、ここ一番で使うといった用途ではなく、戦闘を有利に運ぶための支援兵器として使用されることが多い。

 

ズィーモスSD
/小型アサルト・ドローン
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
ズィーモスSD
1000
500
86
1
9
3

 ラファリエスで駆逐艦にAD兵器が搭載されたことを受けて急遽開発されたアマティス製小型ADのデュミナス生産版。ズィーモスに非常に似た外見を持つ。
 ズィーモスと同様、他国製の同クラスAD兵器と比べ命中精度が高いものの攻撃力に劣るという特徴を持つ。
 なお、ズィーモスSDもオリジナルの完全コピー品として生産されている。


■対空砲/AAG

 対空ミサイルを補完するために使用される近距離防空兵器。ミサイルに比べて威力で劣るものの命中性は優れている。
 基本的には防御用の兵器である。

 

CIWS
/対空機関砲
略称
対艦
対空
命中
攻撃回数
射程
弾数
CIWS
35
70
95
4
4
92

 Closed In Wepon Systemの略称で知られる自立式近接防空システム。類似のシステムと比べて高い命中精度を持つが、多少威力に劣る。対空ミサイルで迎撃できなかった敵機を撃墜する艦隊の最後の盾である。
 OLMW防空ミサイルが実戦配備されるまでは防空兵器の主力を成していた。現在ではストッピングパワーの大きい新型CIWSの開発が進められている。


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